注目の米国消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、コア指数を含めて前年同月比でも前月比でも予想を上回る数値となりました。前月比は0.4%上昇、総合でも2023年8月来の大きな伸びとなりました。
このCPIを受けてパウエル議長は「「金融当局はインフレ抑制に向けて大きく進展しているもののやるべき仕事はまだ残っていることを示している」と示し、言い回しはソフトですが明らかにインフレ再燃が意識され、利下げの回数は後ずれしそうです。
余談ですがマンハッタンでは卵が10個2000円を超えているそうです。筆者も近所のスーパーで卵は良く買いますが、2週間前までは1番安いところで170円台、今は既に50円程値上がりしておりますが、日本の10倍の価格には驚きです。
その上米国では、トランプ大統領による利下げ圧力が当然かかってまいります。金融政策の舵取りは益々難しくなりそうです。
東京市場では、米国での消費者物価指数(CPI)の上昇はネガティブ材料ですが、同時にトランプ大統領とプーチン大統領の電話会談(結構長い時間を費やしたそうです)で、戦争を終結させるための協議を開始したとのポジティブなニュースも伝わり、決算ラリーに拍車がかかり大幅高となりました。
足元、決算が通過した東京市場のEPSは3%ほど見通しを上回る2560円、現状でPERは15.4倍と米国の22倍に比較しても極めて割安な水準です。決算発表も終盤戦ですがまだ数百社残っているゆえ、更なるEPSの上積みを期待してもよろしいかと…。
決算が終わりますと、時にイベントに向けて訳の分からない動きをする、目先のアルゴリズム取引も退場しますので、同時に腰の据わったロングの資金も動いてまいります。
予想を上回る決算内容を十分精査して個別に動いて来ると思われますので、そろそろSQ通過後のレンジ抜けを想定してもよろしいかと存じます。個別銘柄ではアルゴリズム取引がいい買い場を提供している銘柄がバッチリ存在しております。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。