関税男と揶揄されるトランプ大統領によるパフォーマンスを、CNNのキャスターが「トランプ大統領はメキシコとカナダにまんまとやられた」とこき下ろしました。元々国境の軍隊の警備を強化するとの内容も今までとあまり変わらないですし、大統領が内容を知らないだけと綴りました。
ここまで言っていいのかと思いますが、実際には国境警備は過去を遡ってもキャスターの意見が正しく、昨日も申しましたがトランプ大統領の国民向けの成果アピールかと思われます。
マーケットも徐々にトランプ大統領の関税発言の趣旨を理解して来るのではないでしょうか。メキシコ、カナダへの発動には敏感に反応しましたが、中国への発動、更に報復関税にもその中身を冷静に見極めたと思われます。
米国市場はFRBが金融政策を据え置きましたが、雇用に関する重要指標が続きます。求人件数は市場予想を下回る1年2カ月ぶりの大幅減少ですが、レイオフなど人員整理も減少しており労働市場は然程の減速ではないと思われます。
ISMの製造業の景況感も8ヵ月ぶりに50を超え市場予想を上回り、もともと好調な非製造業の景況感も発表されます。本丸の雇用統計と合わせて米国経済のマクロ要因はソフトランディングが想定されます。
決算発表が続く米国市場ですが、注目はディープシークの一件以来26日のエヌビディアの決算です。ここまでのところ牽引役のマグニフィセント7にもムラが出て来ているようで、物色の方向性も少々変わるかもしれません。
そんなにナーバスにならなくてもと思われる東京市場ですが、石破総理が週末会談で何かヘマをやらかすとでも思っているのでしょうか、昨日も引けまで上昇は持ちませんでした。円高が重しのようですが、決算絡みで中小型株の動きがよかったようです。日米首脳会談が終わり、決算発表が終われば国内の太い資金も動けるかと存じます。
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