東京市場の日経平均は相変わらずレンジを抜け切らない状況で、昨日も長期金利が15年ぶりに1.4%台に乗せたことから金融株に物色の手が伸びてTOPIXがしっかりしておりましたが、それでもレンジ抜けには程遠い状況であります。
トランプ大統領は関税を含めて何を言い出すかわからない状況の中で、ドル買いにブレーキがかかっており、その分円買いがクロス円も含めて入り易い状況かと思われます。材料難の中で日銀理事の発言も控えておりますが、強いGDPを受けてタカ派な内容にならないか注意が必要かとも思われます。
ただ、ここのところの注目材料は中小型株市場です。プライム市場指数は殆ど日経平均と同じであり、昨年8月の暴落前の高値を更新出来ておりませんが、スタンダード市場指数は暴落前の1298ポイントを更新し1300ポイントに乗せております。
更にグロース市場指数も高値に迫って来ております。スタンダード、グロース両市場ともに、時価総額の大きいスタンダードTOP20指数、グロースCore指数の方が先行したおりますが、個人投資家に馴染みの深いグロース250指数も高値までもう少しのところまで来ております。
更に、グロース市場の売買代金も普段は1000億円前後で推移しており、少ないと700、800億円とうい寂しい数字でしたが、一昨日には2000億円を超えて来ております。
決算が一通り終了し、日経平均は手詰まりでも4年間放置されたグロース市場の好決算銘柄にスポットが当たっても全く不思議ではありません。
昨年までは東証の改革が、まずはプライム市場の大型株が標的となりましたが、直近ではプライム市場でも大型株に比べて小型株指数の伸びが目立つことから、個人投資家の主戦場でもあるグロース市場に風が吹いて来たのではないでしょうか。
ただこの市場は極端に品薄の銘柄もありますので、好決算であっても材料よりも需給を優先し、避けた方が無難かと思われ銘柄もありますので注意してください。
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