参院選を終え、与党惨敗の結果に株安とはなりませんでした。先週申し上げました通り、外国人投資家は仮にどんな新しい総理が誕生しても、石破氏よりもましとの見解を示しておりましたので、こんなものかとの感想であります。
当欄では石破総理の誕生の責任とまではいかないまでも、岸田前総理のワンポイントリリーフを予想しましたが、石破総理の続投意向により執行部も慌ただしくなって来たようです。
日米交渉の遅延は即国益損失に繋がりますので、退陣とともに総裁選、総理指名と時間をかけている余裕はありません。野党が過半数を占めておりますので総理大臣が速やかに決まるとも思えませんので、まずは日米交渉決着が第一義かと存じます。
ただ米国側としては先のない総理大臣に譲歩案など提供してくれるとも思えませんが…。米国側も決めたがっていることは変わりありませんので、そこに期待したいところかと思われます
昨日の東京市場は選挙結果を与党大負けの想定から、株安に賭けたヘッジファンドを中心とした目先筋の買戻しから大幅上昇、分かりやすく寄り付きから30分ほどで買い戻し一巡するとそこから下落し、450円高から200円安の乱高下でした。
与党敗北は既に織り込み済みとの評価ですが、その先が不透明なことに変わりありません。実需の外国人買いも個別銘柄に向かっておりますので、この環境の中で全体を押し上げる展開には至らないと思われます。
東京市場もしばらくは日米交渉の進捗状況と、次の政権の枠組みを模索しながら、材料、決算を意識した個別銘柄の展開が続くものと思われます。
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