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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

2025年11月アーカイブ

日本成長戦略本部設置、内容と人選に個別銘柄が見えます。

  

米国市場は79月期の決算が出そろい、事前の市場予想を上回る好業績が示され、SP500構成銘柄の83%が市場予想を上回り、5年平均の進捗率も上回るポジティブな内容となりました。

 

しかしながら、好決算を発表した銘柄の株価の動きは必ずしも芳しくないようです。マグニフィセント7でも上昇のトップは一般消費のアマゾンであり、史上最高益を計上したマイクロソフトもすでに株価は行って来い、メタは過剰投資が懸念され大幅安、アイフォン17の好調が伝えられるアップルも冴えません。

 

メタの例ではありませんが、すでにマイクロソフトもその大型投資の選別に動いており、AIデータセンター大型投資イコール株高の時代は終わったようです。収益に繋がるのはまだ先ですが、今後は投資が収益に直結しない案件からの撤退も視野に入ります。

 

AIは一つの産業革命であり投資をしなければ即レースからの脱落を意味します。メタのマーク・ザッカーバーグが「収益に繋がらないかもしれないが走るしかない」と言った言葉が、現状を如実に表していると思われます。

 

テクニカル的に見れば米国主要三指数は健全な調整の域を出ておりませんが、ハイテクの女王と言われる、キャシー・ウッド氏がパランティア・テクノロジーを大量に売ったことも調整のきっかけとなったようです。

 

東京市場も日経平均は一時2400円安を超え、半値ほど戻して引けましたが、1200円の値幅のうち値嵩株三銘柄で1000円安ですから、日経平均を牽引したものが調整している構図です。

 

高市内閣の成長戦略本部が設置されましたが、その積極性が評価され、またその人選が非常に興味深く、主力メンバーにリフレ派の論客のPWCコンサルティングの片岡剛士氏、クレディ・アグリコルの会田卓司氏が選出され、マーケットは大歓迎です。

 

物色範囲の広がる高市銘柄、すでに昨日値嵩株調整の対局で新たな動きが出始めております。のんびりせず仕込んで行きたいところであります。

 

弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。

決算発表のこの時期が潮目の変化に繋がるかと...。

  

米国市場ではAIに対する巨額の投資が常に話題です。マイクロソフト、グーグル、アマゾン、メタなどのビッグテック企業は2025年に合計4000憶ドル(約60兆円)規模のインフラ投資を計画しており、これはEU全体の防衛費を上回る規模です。

 

しかしながら、「先の巨額投資、収益は後」という構造に対し、金利高止まりの環境では将来キャッシュフローの現在価値が小さく見積もられやすく株価にはネガティブです。

 

マイクロソフトは2025年のAIデータセンター投資を800億ドル(約12兆円)に引き上げる一方で米国内での複数の建設計画を延期、中止しており、インドネシア、英国、豪州などでプロジェクトを見直しており、需要の見通しに慎重な姿勢が見られます。

 

AIが実際に収益化されている企業は少なく、投資負担の前倒しと収益回収の不透明さが拭えず株価が下落するケースも散見されます。AIがもたらす将来性に期待する声も根強いですが、既に投資額に見合う収益が見込める企業とそうでない企業の明暗が分かれ始めているようです。

 

さて直近の東京市場ですが、素晴らしい決算を出した東京エレクトロン、レーザーテックに見られる半導体値嵩株の流れに微妙な変化が出始めているようです。半導体値嵩株の過熱感も相当な水準となっておりますので、この辺りは注意対象かと…。

 

先週は日経平均が1000も上昇しているのに9割近くの銘柄が下落する値嵩株の寡占状態でしたが、昨日は900円日経平均が下落するものの値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回るという、先週とは逆の現象に微妙な変化を感じます。

 

高水準のNT倍率、日経平均が史上最高値でも騰落レシオは買い場を示唆するという、歪んだテクニカル指標もそろそろ潮目を変えて来る可能性があると思われます。

 

今週来週の決算に注目ですが、イベントトレーダー、アルゴリズム取引が横行しておりますので、中身を精査したら目先のブレはある程度許容されたいと…。

 

 

弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。

米国同様一局集中が解けて、日本も好決算銘柄狙い撃ちです。

  

株式市場にとって一番の懸念材料でもありました、米中摩擦が両首脳会談により大分緩和の方向へと舵を切りました。中国はレアアースの輸出規制を、米国は中国への追加関税をともに1年延期しました。

 

また、互いの船舶に課していた入港手数料を1年間停止する方針で合意しました。更に、中国が米中貿易合意の一環として、来年1月までに1200万トンの米国産大豆を購入することに合意し、今後3年間、年2500万トンずつの購入も約束したそうです。

 

中国は米国産大豆の輸入を停止してから、そのほとんどをブラジルから手当しており、米国産大豆に然程こだわらなくても良さそうなものですが、レアアースで優位といえども痛み分けをしなければならない中国側の苦しい事情も反映しているようです。

 

米国市場はAIに対する巨額の投資が話題になりますが、先週はメタ・プラットフォームズの通期の投資額が700億ドルに増額され、市場は過剰投資懸念からメタの株価は急落、時価総額30兆円が吹き飛びました。

 

メタのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は「過剰投資の可能性はあるが、座して待つよりAI投資を加速させる方が正しい」と踏み込んでおりましたが、AIに向けて巨額投資をする企業の本音を言い当てているのではないでしょうか。

 

巨額投資は回収されるのか、AI相場はバブルなのか、様々な意見がありますが、走り続けなければ答えは出て来ないようです。

 

そんな積極投資が出来る米国企業の決算は好調です。SP500の構成銘柄の8割が予定を上回る決算を出しており、また遅れて始まった日本企業の決算発表も出足好調のようです。

 

一局集中の展開も先週末は好決算銘柄に資金が向かい始めているようです。騰落レシオ、NT倍率からも次の展開が模索されます。

 

 

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