注目されたトランプ、プーチン両大統領による直接対談は結局物別れとなり成果は得られませんでした。もともとこれで停戦が決まると思っている市場関係者は殆どおりませんでしたので、為替を含めマーケットへの影響は見られないようです。
それよりも米国市場では注目の7月の小売り売上高は概ね予想通りの値で着地、2カ月連続プラスをマーケットは好感しNASDAQ、S&P500に遅れていたダウも史上最高値を更新しました。
ほぼ出揃った企業の決算は予想以上に好調で直近の株高をけん引しましたが、マクロ要因は決して順風満帆とはいかず、特にまだら模様の経済指標にFRBの金融政策がどう対応するか今週は注目のジャクソンホール会合を迎えます。
トランプ大統領の辞任圧力の中でパウエル議長の講演内容が注目されますが、最近では明らかにベッセント財務長官にも利下げに前のめりの発言が目立ちますので、この環境下22日の基調講演が今までのデータ重視からトーンダウンするか見どころです。
東京市場も負け時劣らず強い展開ですね。先週木曜日の展開からは少々日柄整理が入るかとの専門家の意見が大半でしたが、それを覆す週末新高値には驚きました。ただ勢いで日経平均は走りましたが、数日の日柄整理は必要と思われますし、入った方が理想的かとおもわれますが…。
物色意欲は旺盛なことから今週も個別銘柄には資金が向かいそうです。先週までの信用取引状況では逆日歩銘柄が508銘柄と、年度初めの4月から9割も増えております。
要するに相場全般に対して売って困っている投資家がたくさん存在する訳で、この需給が株高を誘発させます。決算も終わりましたのでアルゴなど目先の玉の整理が終わった後の、出遅れている機関投資家の資金が動きに注目です。
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