奇妙なもので、投資家というものは楽観的なときに買いたくなり、悲観的なときに売りたくなります。それは、「表面的な情報」ばかりに流されて、なかなか中長期的な視点をもって前向きに投資する気分になれないからでしょう。
つまり、多くの個人投資家は「安値の段階で投資する」ということを、実現できなくなっているのです。
相場が天井のときに目一杯株を仕込むのに、海外市場などが波乱含みの展開となり悲観ムードが強いと、現金のまま持ち続けてしまい、その後の上昇相場を逃がしてしまうのです。
株式市場はいつの時代も人の逆を行ってこそ儲けることが出来ます。株式で巨万の富を築いたと云われる投資家の多くは、皆が皆、売りたくなるような暴落局面で、果敢に買い向かった人達です。
天変地異やテロなどで株式市場が売りパニックになっても、経済の現場では企業が今まで以上に能力をアップさせ、一時として生産や供給を途絶えさせてはならぬと、ビジネス活動の手を緩めることはありません。
投資なんて安く買って高く売るだけのことですから、相場低迷時に冷静に買い向える投資家こそ、株式で資産を殖やせる投資家なのです。
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