早いもので今年も残り、あと数日となってまいりました。
来週には新年を迎えることになりますが、正月は、初詣、書初めなど仕来りの一番多い月で、年賀状での挨拶もその一つです。
昭和通りを日本橋方向から来て、江戸橋を渡った十字路の左側にある日本橋郵便局(当社と目と鼻の先)は、日本の郵便事業発祥の地です。
江戸時代は飛脚便が郵便配達を行っていましたが、明治4年に前島密氏が全国配達料金均一制度を前進させました。
当時は駅逓寮と呼ばれて、配達のため馬車を使ったので、現在は埋め立てられ高速道路になっていますが、当時は裏を流れていた楓川(もみじがわ)沿いに馬屋の用地がありました。
そして、明治36年に中央郵便局と改められ、大正6年に丸の内に移転し、これが現在の中央郵便局となりました。今ある日本橋郵便局は中央郵便局移転後に、新しい日本橋郵便局になったのです。
玄関には「郵便発祥の地」の言葉を刻み込んだ記念碑と、その上部に前島密氏の胸像が安置されています。
郵便局を設置した当時は、差入口から小便をする者がいて、差入口を狭く、小さく、高くしたため、苦情が多かったと伝えられています。
2017年酉年も希望や可能性が満ち溢れた一年であることをお祈りいたします。