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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

再評価する日本株、外国人投資家の視点。

  

 先週、トランプ大統領が日本製鉄によるUSスティールの買収計画を承認したというニュースが流れ、日本製鉄もコメントを発表、「トランプ大統領のご英断に深く感謝申し上げます」としましたが、今週になると計画的なパートナーシップに変わりました。

 

 朝方こそ好感された日本製鉄の株価も内容が伝わると失望も加わり、引けには大きく失速となりました。トランプ大統領によるとあくまでUSスティールが主体であり、日本製鉄の投資で7万人の雇用創出と米国経済に140億ドルの貢献をもたらすとしておりますが、トランプ大統領の政策は万事がこれであります。

 

 これでは世界の運用資金とて、如何に米国経済が強大であっても追加投資には二の足を踏んでしまうと思われ、その分欧州、日本に資金は流れております。 昨日まで外国人投資家の現物買いの勢いについては既に説明を省きますが、主な理由は、

 

1、  企業改革と株主還元の強化

日本企業は近年ガバナンス改革を進め株主への利益還元を強化しており、自社株買いや増配など施策が評価されております。

2、相対的割安感と米国からの資金シフト 

米国株の高騰により、相対的に割安とされる日本株への資金流入が増加し、米国企業のトランプリスクも加わり、バリュエーションから日本株再評価となっております。

3、半導体や製造業分野での競争力

  日本企業は半導体や製造装置、化学材料に強みを持ち世界的サプライチェーンでの重要性は際立っており、関連企業の株価に投資家の関心が集まっている。

 

 外国人投資家の日本企業に注目する点を箇条書きにしてみましたが、その特徴としては、高いROE、明確な成長戦略、積極的な株主還元、グローバルな事業展開となります。

 

 更に、海外マネー・イコール・大型株ではありません。特に日本株に強みを持つ欧州系ファンドはグロース市場にも名を連ねますので、日本株の選択肢は益々増えそうです。

 

 

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