先週の米国の経済指標は大方の予想に反しいい数値が並んだことから、インフレ懸念の後退からスタグフレーションについても市場参加者にとっては安堵したところでありました。4.6%台まで上昇した長期金利も4.3%台まで下落してまいりました。
長期金利の下落は債券価格の上昇ですから、そうなるとトリプル安を免れたトランプ大統領の放言は再びアクセルを踏むのが直近の流れで、早速中国にかみついてまいりました。
二転三転するトランプ関税でマーケットは右往左往しましたが、思惑通りに行かない政策に大分トーンダウンが感じられましたが、再び炸裂と言ったところでありますが、 日米の関税交渉が佳境を迎えている現状で、この鉄鋼、アルミの50%関税がどう影響するか定かではありませんが、あまり交渉の追い風になるとは思えません。
それでも、ベッセント財務長官との4回目の交渉に臨む赤沢経済再生担当大臣は、当初の頼りないとの評判とは裏腹にいいネゴシエーターぶりを発揮していると思うのは筆者だけでしょうか。
元々エリートである赤沢大臣ですが、漏れ伝わる情報によりますとベッセント財務長官との交渉も相当ごねているようです。結果を急ぎたい米国側が相当疲弊しているとの情報もございます。
6月中旬カナダでのG7に絡み石破総理とトランプ大統領の会談が想定されておりますが、赤沢大臣の4回目会談から異例の速さでの5回目の交渉が入る辺りを思慮深く考えると、恐らくその当たりで日本の関税の枠組みが決まるのではないでしょうか。
尚、東京市場は海外で仕事をしているというだけで、全く物色の外に置かれていた銘柄群に玉集め的な押し目買いが見られます。このセクターはこの業績でこの株価?という割安銘柄が多数みられておりましたので、正直なマーケットは底流で進む大きな流れを先取りして来ているのかもしれません…。
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