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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

瀬戸際で守られたアメリカの民主主義も...。

  

 今や米国市場だけでなく世界の株式市場に大きな影響力を持つ「エヌビディア」ですが、注目の決算は予想を上回る前年同期比61%増の441憶ドルという驚愕の売上高、第2四半期は80憶ドル減る見通しも、こちらも予想されていたほど悪くない数字です。

 

 米国市場が閉まった後の発表で、時間外の「エヌビディア」は6%上昇でしたが、東京市場は素直に半導体値嵩株、更にデータセンター関連株中心に大幅高となりました。

 

 更に、米国の貿易裁判所がトランプ政権の関税措置を違法と判断したことが好感され、リスク選好の高まりから円安の進行も輸出関連株の追い風となりました。

 

 昨日当欄でも38000円の壁らしきものと表現しましたが、過去の売買高が多い水準なので専門家諸氏の説明もここに集中しておりました。しかしながら、あくまで壁らしきものであり、決定打ではなく需給が変わればコロッと変わります。

 

 「エヌビディア」の好決算は追い風ですが、ここまで吠えていたトランプ大統領の政策も決して上手くいっておらず、以前に比べるとトーンダウンの印象が強くなる中で、司法の判断が立て続けにトランプ政権の逆風となりました。

 

 この決定は瀬戸際で民主主義が守られた印象ですが、これも一転今朝方のニュースではトランプ大統領が連邦裁判所に介入を求めるとしたことで、貿易裁判所は一時審議期間を設けるとし、相変わらず一筋縄ではいかないようです。

 

 さて、東京市場では値嵩株が上がると日経平均の上昇は派手ですが、今年の高値4398円には未だ距離があります。かたやTOPIXはあと7ポイントほどで、個別銘柄に資金が向かっている証であり、高値更新も近いと思われます。

 

 こういう相場展開になると自ら持っている銘柄が意外としっかりの展開であるにもかかわらず、派手に動く銘柄にばかり目が向き間違った選択をしがちです。隣の芝は青く見えるものです。

 

 

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