連休明けの米国市場は欧州への50%関税が延期されたことを好感、フォンデアライエン欧州委員長との電話会談でも、トランプ大統領が前向きに評価したことからもポジティブ材料となり主要三指数は久々の大幅高となりました。
それにしてもここまで戻って来た米国市場ですが、結局はトランプ大統領の自作自演の劇場型ディールなのかと思ったりもします。確かに基本の性格は勝負事で常に攻撃、劣勢でも決して負けを認めない、自分には全く非がなく最後まで上から目線に終始する。
全くの独裁者であり、習近平国家主席、プーチン大統領と全く同じであり、民主主義大国アメリカの大統領とは思えません。何故このような人間が大統領に選ばれ、君臨しているのかと疑問に思います。
先日、弊社の監査法人の先生が腑に落ちることをおっしゃられておりました。米国の大統領たるものは大統領になる以前にそれだけの品格を持っていることが前提とされて選ばれていますので、底流ではトランプ氏もそう思われていたのではと…。
そうは言いつつも、延期されている関税が7月9日に期日を迎えますが、既に米国企業は最初の一律10%の関税でも各業界のロビイストが活発に動き、日本で言ういわゆる陳情を行っているようです。
米国では大手を振って巨額の献金をする業界ロビイストがあからさまに活動しております。各議員は選挙前にどれだけ業界を盛り上げられるかが手腕の見せ所で、大統領と共和党議員の駆け引きも今後の課題です。
東京市場は日経平均こそ3万8000円の壁?らしきものに打ち返された形でしたが、売買代金を見ても元気に抜けるような状況ではないかと、それでもTOPIXは年初来高値まで1%ぐらいのところまで買われ、グロース市場は高値更新であります。
個別物色ですから「抜けなかったかー」、と悲観するような展開ではありませんが、現状の売買代金では日経平均ベースで200日線を挟んでの展開かと思われます。
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