2023年が始まり早いもので既に1月相場が終わろうとしておりますが、年初の予想に反し日米ともに株式市場は大いに健闘していると感じます。大半のエコノミストの予想は8割方が前半戦は希望持てずの予想を覆す展開であります。
そんな中で米国市場を占う面白いデータがありましたのでここで紹介いたしますが、マネックス証券のチーフコンサルタントの岡本兵八郎氏が掲載したレポートです。
まず2023年はベアマーケットの翌年であり、注目すべき3つのポイントのチェックが必要とあるとしており、1つ目はベアマーケットの12月にサンタクロースラリーが起きたか(12月にプラスになったか)、2つ目は翌年1月の最初の5日間のリターンがプラスになったか、3つ目は1月通してプラスであったか。
この3条件が3連勝となる年は、1949年からの70年以上の米国市場の歴史の中で14回あったそうですが、その後11カ月はすべてプラスで推移、平均16.8%の上昇、1年間では22.1%の上昇となったそうです。
マーケットのアノマリーですが、例外がないだけに心強い教訓であり投資家にとっては勇気付けられるものと思われます。1月最終日の商いが控えますが大いに期待したいところであります。
さて東京市場もさすがに今週は米国だけでなくEU、英国も政策金利が決まる重要週であり、更にパウエル議長の会見も加わりますので大きなポジションは取り辛いかと思われます。
傍らミクロの決算発表が始まりましたが、ネガティブサプライズの「日本電産」の抵抗力に続き、「日東電工」が先週末の下方修正から既に切り替えしております。数字に右往左往せずに、株価がどう織り込むか考察する場面であり、確認後の出動でも全く遅くはありません。
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