一昨日、米国市場はISM製造業景況感指数が前月から低下、市場予想を下回り2カ月連続で好不況の分岐点の50を割り込み足元の景気減速を示しました。
傍ら昨年12月のFOMCの議事録も公表されましたが、データからインフレが持続的に2%に進む確信を得るまで引き締めスタンスを維持するとし、インフレ押し下げの決意確認となる内容でした。
公表を受け市場は強弱両要素を咀嚼し、結局米国市場は三指数とも反発しましたが、これに対しFRBは「正当な根拠のない」金融緩和は物価安定の取り組みを複雑化するとして、市場の利下げ織り込みに対しいら立ちを示しました。
本当に難しい金融政策のかじ取りを迫られているFRBの意向も理解できますが、マーケットは正直であり参加者の総意です。昨日はADPの雇用統計に強い数値が出ると、今度は一昨日の上げ分を埋める下げとなっております。目先は目先の動きとして、徐々に織り込んで行くものと思われます。
今日は雇用統計ですが、それに先立ちアマゾンが想定以上の1万8000人規模の人員削減をする計画が伝えられました。既に米国の11月の解雇者数が8万人に迫る、それまでの月平均の3倍に上ると報告されていることから、明日の雇用統計は12月の解雇者数と合わせ一層注目のデータであります。
東京市場は大発会の売買代金トップが値下がりした「レーザーテック」、第二位は上昇した「三菱UFJ」で金融株が6年ぶりの相場です。このセクターが来ると資金は内需に向かいますね。昨日も値上がり率上位には長きに渡り整理した内需小型株がその姿を現し始め、新しい国策銘柄も登場して来ております。
マクロ要因は未だ日々落ち着きませんが、日経平均に一喜一憂はご法度です。個の成長に賭ける資金は虎視眈々と狙っており、「森より木を見る」戦略で臨むところであります。
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