アマゾン、セールスフォースなどIT大手の人員整理が進む米国では、更にゴールドマン・サックス・グループが過去最大級となる3200人の削減に乗り出し、20億ドル余りの税引き前損失を計上すると発表しました。
いよいよ金融機関にも人員整理の波はやって来ていますが、インフレ沈静化に挑むFRBと景気後退の綱引きの景色は変わりません。
先週大幅高した米国市場も続騰するわけもなく、その後は再び押し目を入れておりますが、押し目を主導している銘柄群がディフェンシブ銘柄であることには注目です。
本来下落局面での資金の逃げ場がディフェンシブ銘柄ですが、大幅高後の押し目でこのセクターが売られるということは、米国市場も案外底堅くなりつつあるかとも取れますが…。
さて東京市場は大発会の大幅安を先週末と昨日で埋めてまいりました。昨年は大発会の大幅高をその翌々日には全て吐き出した動きとは真逆の展開です。年初のアナリスト予想は大体外れるのが常ですから、案外前半戦は個別銘柄にとっては良いのかもと思っております。
それも個別のテーマ株には結構な資金は動いているからであります。そのテーマは直近の日銀の金融政策の修正と、岸田首相の年初の挨拶からも窺える「少子化対策」「防衛」「インバウンド」「原発」、更に円高メリット、まずはこの辺りから動きが出ておりますね。
しかしながら、ご覧の通り材料株は目先の資金を集めますので乱高下はお約束です。買われる背景をしっかり理解し、シートベルトを締めていれば先に果実が待っております。
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