昨年12月のネガティブサプライズとなった日銀政策決定会合が2日間に渡り審議され、本日黒田日銀総裁の会見となりますが、堅調に推移する米国市場を横目に東京市場は戦々恐々の状態でありました。
日銀が更なる修正に踏み切るのかが最大の焦点であり、ブルームバーグが6〜11日まで実施したエコノミスト調査では、ほぼ全員が現状維持を予想し、次の政策対応は全員が「金融引き締め」と回答しました。時期としては4、6月期が19%で、7月までの3会合では52%に達したようです。
どうやら世界の趨勢からは多かれ少なかれ先行き引き締め方向で、それでも日本の現状を考えれば欧米のような金利高にはなる訳もなく、昨日も申し上げました通り、そこに黒田日銀総裁の分かり易い説明が付けば、噂で売って事実で買いになると思われます。
昨年12月の政策決定会合から、黒田日銀総裁の腹を探るべくその週だけで海外投資家は先物、現物で1兆円売り越しておりましたが、今回先行きに明確なシグナルが出れば一気に買戻し、相場の転機になる可能性もあります。
総体的に欧米に比べて日本株の置かれた環境は良好ですが、連日お伝えの通り乱高下はお約束です。テーマ株の押し目を丹念に拾ってください。子育て関連の中には一昨日ストップ安、昨日ストップ高なる銘柄も出ております。
日経平均は参考程度、個別を見据え、虫の目、鳥の目、魚の目であります。
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