昨日「TACOトレード」について載せましたが、弊社のお客様から何の略?との質問をいただきましたので少々触れておきます。「Trump Always Chickens Out」の頭文字から取った略語で、意味は「トランプは何時も怖気(おじけ)づいて引き下がる」です。
トランプ大統領が誕生した直後は、ウォール街は強気でした、暗号資産やテスラ株、銀行株などがトランプ政策の恩恵を受けそうなセクターが急騰し、トランプトレードと呼ばれました。
しかしそのごの貿易摩擦により規制緩和やその他のホワイトハウスの重要課題に対する楽観的な見方がかき消されてしまい、トランプ氏の言うことも二転三転し、トランプトレードは姿を消し代わりに登場したのがこのTACO理論です。
トランプトレードではなくTACOトレードの登場です。「トランプ大統領による関税強化の発表で株価が下がった時は買いのチャンスだ。トランプは厳しい関税を本当に実行することは出来ない」と、金融リサーチ会社セブンズ・レポートのトム・エセイ氏は厳しい指摘をされております。
このChickensという英語は臆病者を指す、人を罵倒する言葉ですので、トランプ氏の性格からすると相当ご立腹だと思われ、今後の政策に影響しないか心配ですが…。
トランプ支持層は白人の労働者が主体ですので富裕層ではありません。株安にはそれほど神経質ではありませんが、債券安は金利高ですのでこれは看過できません。株を買う余裕はなくとも住宅ローンは払いますので、トランプ氏が金利に拘る理由がここにあります。
少々話がそれましたが、今週は米国市場では雇用に関する重要指標が並びます。JOLTSの求人数は予想を上回り現状では労働市場も堅調と思われ、米国市場でも現在の揉み放れが期待できるか注目です。
個別銘柄を盛んに買う東京市場ですが、全体の売買代金は今一つであり、グロース市場を交えた中小型株物色に変わりないようです。
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