米国ではFOMCで前回同様、金利は据え置きとなり一部期待された利下げは見送られました。ドットチャートでも今回利下げ見送りが7名に増えており、パウエル議長の会見でも米国景気の底堅さを示す内容でありました。
これを受け予想された通りトランプ大統領は2%の利下げを要求するよう吠えまくっておりましたが、FRB理事の間でも関税の影響は夏ごろの現れると考えており、そこに向けての利下げはリスクとの判断だと思われます。
一部期待外れではありましたが、米国市場はしっかりしておりました。再びAI、データセンター関連が息を吹き返し、マイクロソフトは新高値、メタ・プラットフォーム、エヌビディア、マイクロン・テクノロジーは新高値目前まで買われて来ております。
懸念の中東情勢はイスラエル、イランの兵力の差は歴然ですが、それでも原油相場が未だ乱高下しているのは、米国が参戦するかが焦点になり始めているからです。米国しか持っていない地下施設を攻撃できるバンカーバスターという爆弾が使われるかどうか焦点のようです。
しかしながら一主権国家に対し、勝手にミサイルを撃ち込んでおいて全面降伏を要求するというのは、ロシアのウクライナ侵攻とどう違うのか、長い歴史の上での必然性があるのかもしれませんが何か釈然としないのですが…。
さて遅れること東京市場でもデータセンター関連もしっかりの展開です。フジクラ、古河電工を筆頭に電線株も高値逼迫であり、半導体テスターのアドバンストは少々過熱気味でもありますが日経平均を牽引しているようです。
弊社では値嵩株には乗っておりませんが、傍ら中小型株の循環物色が順調に進んでおりますので、個人投資家はこちらの方で回転が効いていると思われます。
盛んに物言う株主が席巻しており、M&A、上場廃止も続出しております。次の標的は親子上場、50%に迫る大株主の存在に注意を払いましょう。
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