なぞなぞを一つ。「水」の姿には何種類あるでしょうか?
液体の水と、固体の氷と、気体の水蒸気の3つですね。いいえ、もう一種類あります。オランダ産のトマトです―。10年ほど前にドイツの主婦の間で流行ったジョークです。
解説が必要でしょう。欧州では、経済統合によって主な国々の間の関税がなくなりました。国境を越えて、輸入品が自由に入ってくるようになりました。
隣国のオランダから大量にドイツに流れ込んだのが、トマトでした。しかし、当時のトマトは安いだけで味がなく、水っぽくて美味しくないと皮肉られました。
今、オランダは優れた農業技術で知られています。トマトの産地を訪ねると、巨大な施設に驚かされます。土を使わない水耕栽培ハウスは、まさに野菜工場です。日照にも土壌にも恵まれない国土ですが、逆境の中で農と工の融合が進んでいます。
ドイツ人が顔をしかめた味の方も品種改良を重ねて、今では評判も上々です。ドイツ国内の農家も、有機農業や手作り野菜に活路を見つけ、高品質の需要をしっかりと握っております。
日本でも、ようやく農業再生の議論が始まりました。株式市場でも今年は、"農業関連"が注目されそうです。農薬、農機関連から大化け銘柄が出てきそうです。
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