今年の経済のキーワードに、"二つのY"が挙げられるそうです。一つは「YEN(円)」、もう一つは「YUAN(元)」です。
円相場は年初に一時、1ドル=80円台まで上昇するなど、相変わらず強含みとなっておりますが、これは欧米経済の先行きが不透明なことに加え、消去法で円が買われているのが要因です。
一方、中国は国内景気を優先して元の切り上げに慎重で、米国との対立の火種となっております。
「二つのY」はそれぞれの国にとって経済の大きなリスク要因であり、どちらも改革が必要です。
中国は先日、人民元での対外直接投資を解禁しました。今月からは中国企業が稼いだ外貨を海外口座に預金することも認め、「元の国際化」に向けた動きを加速しています。
日本も「円の国際化」が進み、円での貿易決済が増えれば、日本企業は為替リスクを最小化でき、菅政権が掲げる「平成の開国」を金融面から支えることにもつながります。
今こそ、「円の国際化」を掲げ、ドル、ユーロと並ぶ国際通貨を目指した戦略を立て直し、円の存在感をアピールしてもらいたいものです。
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