年末恒例の新語・流行語大賞の時期になってきました。
因みに昨年の大賞は「なでしこジャパン」で、トップテンには野田首相の「どじょう内閣」の他、「絆」「スマホ」「どや顔」などが入りました。
さて、その野田首相ですが、今年も印象的な言葉をいくつか口にしています。例えば、消費増税を実現するにあたっての「不退転」「政治生命をかける」。先日の所信表明演説では「明日への責任」と繰り返しました。
こうした首相の言葉の中でも、特に印象に残ったのが「近いうち」ではないでしょうか。8月の民自公3党首会談で、次期衆議院選の時期を説明した言葉です。
ただ、「近いうち」と云いつつ、既に2か月以上解散がありません。そのため、野党からは「約束を守るのが道徳だ」と非難されていますが、“どじょう首相”はスルリと逃げ続けております。
流行語大賞を主催する自由国民社によると、政治家の言葉はなかなか選ばれにくいと云います。2年連続となれば、ある意味、快挙ですが、「近いうち」が選ばれれば、“虚言の典型”として記録に残ることになってしまいます。
民主党政権が発足して以来、「トラスト・ミー」の鳩山氏にしろ、「近いうち」の野田氏にしろ、首相の言葉の重みがなくなったように感じるのは私だけではないと思います。
内政、外交に多くの難題を抱え、政治の強いリーダーシップが求められる時に、約束も守れないような不道徳政権はサッサと退陣して、新政権により手つかずになっている日本経済の成長戦略に一刻も早く全力で取り組んでもらいたいものです。
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