「アノマリー」とは投資理論で説明できない株価変動を指します。
換言すれば、「理由はよく分からないが、市場で起こりやすい値動き」となります。
代表的なものは「○月は高くなりやすい、○月は安くなりやすい」と云った季節習性によるものですが、知っておいて損はないので、このコーナーで簡単に解説させていただきます。
まず、4月25日のこのコーナーでもお話をさせていただいた「Sell In May(5月に売り逃げろ)」。今年を含め、4年連続で的中ですが、明確な根拠はありません。
では、「5月に売った」後はどうすればいいのでしょうか。
参考になるのが同じウォール街に伝わる「感謝祭で買って、新年に売れ」という格言です。米国では11月第4木曜日が感謝祭なので、この時期に仕込んでおけばいいというアノマリーです。
実証研究によると、日米とも1月の上昇率が高く、11月は最も上昇率が低いのです。つまり、前年11月の安い時期に買い、1月の高いところで売ればいいという単純明確な投資方法です。
その他にも「節分天井、彼岸底」は有名ですが、「鯉のぼりが上がると、株が下がる」という格言もあります。これは、ウォール街の「5月に売れ」と似た感覚です。
株式相場は投資家の心理状態を映し出す鏡です。
投資行動は季節性や日常行事、習俗、気象など、経済現象以外にも影響を受けることがあるので、アノマリーの習性を身に付けても損はないでしょう。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!
“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。