今年6月に「東京都無電柱化推進条例」が都議会本会議で可決・成立し、9月から施行されました。
意外にも都道府県レベルで無電柱化条例を制定したのは東京都が初めてで、17年度の予算案で無電柱化に約250億円を配分しました。条例の施行に伴い、都道での電柱の新設は認められなくなりました。
そこで、国土交通省のホームページの「無電柱化の整備状況(国内・海外)」を見てみたら、なかなか興味深いことが載っていました。
英ロンドンや仏パリなど欧州の主要都市は既に100%無電柱化に移行しています。香港やシンガポールなどのアジアの主要都市でも無電柱化が概成しているのに対し、日本の無電柱化率は東京23区で8%、大阪市で6%と立ち遅れていることが分かりました。
無電柱化は首都高速道路中央環状線の内側やオリンピックの競技施設周辺など都心部で集中的に推進する計画です。狙いは都市防災機能の強化と、良好な都市景観の造成です。
まず、電力線、通信線を地中に埋設するためにはコンクリート製の地中共同溝を作る必要があります。無電柱化の建設コストは高く、高規格の電線の他、セメント、コンクリート製ボックスなどの需要が急増します。
国交省の試算によれば、1キロメートル当たり5億円超と云います。東京都の無電柱化予算が今後、膨らめば関連企業にとってのメリットは計り知れません。
まして、無電柱化は東京オリンピックが終わっても続きます。良好な景観の造成は東京に限らず、全国レベルの計画なのです。
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