世界中で近年、死んだクジラの体内からレジ袋が見つかったり、中米コスタリカの沖合で見つかったウミガメの鼻にストローが詰まっていたり、「プラスチックごみ」による海洋汚染が深刻化しています。
今年6月に開かれたG20大阪サミットでは、プラスチックごみの流出による海洋汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が合意されました。
プラスチックの使用が始まって半世紀が経ちますが、耐久性に優れ、手っ取り早く低価格で生産できることから、世界のプラスチック生産量は飛躍的に増加の一途をたどっています。
それに伴い「プラスチックごみ」の発生量も増え続けており、こうしたごみは川や埋立地から海へ流出し、食物連鎖により魚類などの生物に呑み込まれ、生態系への深刻な影響が懸念されています。
海の汚染を食い止めるため、プラスチックごみを減らす動きは民間レベルで広がっています。プラスチックストロー、レジ袋、ペットボトル、弁当の容器など脱プラスチックに向けた取り組みも本格化してきています。
素材メーカーはこうしたプラスチック代替需要を逃がすまいと、代替商品開発を促進しています。
紙に特殊材を塗って水や空気をはじきやすくした包装材「シールドプラス」や「シルビオバリア」、微生物の作用で水と二酸化炭素に分解される「生分解性プラスチック」などは、普及の伸展が見込まれています。
プラスチックは生活の隅々まで浸透しており、価格や技術力の問題もあり一気に代替品に変更とはならないでしょうが、国民一人ひとりの意識を変えてもらうような政策も必要でしょう。
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