為替の変動が語られるときによく使われるのが、ドルインデックス。ユーロ、円、ポンド、スイスフランなど主要通貨に対する米ドルの価値を指数化したもので、ドルインデックスの数値が高いと主要通貨に対して米ドルが買われていることを示し、低いと米ドルが売られていることを示します。
現状のドルインデックスは2018年5月以来の安値92台で推移しております。
2020年3月の新型コロナウィルスによる急落が起きた時には、投資マネーは一斉に米国に引き上げておりました。脆弱な海外資産を売って米ドルに戻したためドルインデックスは当時2017年以来の高値103前後まで上昇しました。
現在は、ワクチン開発が進み、経済の正常化並びに景気回復期待から、米国に戻った資金が再びより有利な投資先を求めて、より景気回復の恩恵を受ける、東京市場などを含め新興国市場にも流入し始めております。
このためのドルインデックス安であります。従って単純にドル安円高ではなく、言うなればドル独歩安といったところであります。
投資マネーの新興国シフトはドル安を生み、米国外の売り上げの多い企業はその恩恵を大きく受け、その結果また株高に通じます。
世界最大の運用会社ブラックロックは現状のドルインデックスの推移から、米国株に強気、更に景気回復の恩恵を受ける国に対しても強気のスタンスを維持するとしました。
この好循環シナリオは世界の中央銀行が来年以降も大規模な金融緩和を続けると表明していることから、明らかに金余りであります。高所恐怖症との言い訳から参加できない投資家には株高の果実は得られません。
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必中国策銘柄を用意してお待ちいたしております。