7月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が882.7万人となり、市場予想の946.5万人を大きく下回り、2021年3月以来の低水準となり、更に前月分の下方修正も同時に報告されました。
更に8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数も106.1と前月から低下しこちらも市場予想を下回りました。これらの指標を受けて米国市場では長期金利が下がり株式が上がる構図になっております。
テクニカル的にはダウ、NASDAQ、S&P500ともに75日線を下値として固め、NASDAQ、S&P500は25日線を上回り、ダウももう少しのところであります。割高と言われながらも薄商いの中で、底堅い展開を続けております。
東京市場も昨日は9営業日ぶりに売買代金が3兆円に乗せ、やはり日経平均よりもTOPIXの優勢は変わりありません。更にTOPIXとスタンダード市場、グロース市場は25日線を明確に超えて、形は違えどもレンジ抜けを試す展開となっております。
外国人投資家、国内機関投資家の動きの鈍かった7月、8月の日柄整理、こういう体たらくな点開も上昇相場の中ではよくあることです。日本株の割安修正、株主還元強化、賃上げからのインフレ経済移行、中国から急速に逃げる資金の受け皿などの評価基準は何も変わっておりません。
今週の雇用統計が終われば名実ともに9月相場入りであり、徐々に商い面でも暖まってまいります。昨日の3兆円乗せはその狼煙かもしれません。自動車や防衛などのテーマに加え、TOPIX優位は内需株の傾向が強いと思われます。
昨日も申し上げましたが、「アップル」も「京写」も出遅れ好業績銘柄の修正高です。スタンダード、グロースの両市場にはまだまだ宝は埋まっております。次の宝探しは既に進行中であります。
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