さて、注目のジャクソンホールでのパウエル議長の講演を控え大きなポジションが取り辛いところではあり、昨年の会合以後の株価推移が脳裏にありますのでより神経質な展開となっていると感じます。
9%台まで上昇したインフレも現状では3%台まで落ち着き、明らかにFRBの急激な利上げは功を奏しており、その傍ら先日発表の米国PMIは製造業、サービス業ともに減少して来ておりますが、アトランタ連銀のGDPナウでは4、6月期の成長率は2.4%、更に7、9月期に至っては5.8%とかなり高い予想値であります。
これだけ見ると新興国の成長率にようですが、それだけ米経済は強い展開が続いている訳であり、強弱指標が交錯したこの環境でのパウエル議長の講演は非常にセンシティブなものにならざるを得ないですね。
先週の外国人投資家の日本株売買動向は7400億円ほどの売り越しとなりましたが、これまで8兆円買っていることを考えると、ビッグイベント前の持ち高調整と思われます。
ただ、その売り越しを吸収したのが、逞しい個人投資家の逆張りの買いと企業の自社株買いであります。MRF(マネー・リザーブ・ファンド)に滞留する資金の多さ、更に過去最高の自社株買い予定の資金を計ると、国内も買いの待機資金は豊富と思われます。
昨日はエヌビディアの好決算にリスクを取る資金が分かり易く動きましたが、今回のジャクソンホール会合が終われば、更に景色は変わってくるものと思われます。
太い資金が不在の中、個人のトレードで訳もなく売られた好決算銘柄をコツコツと仕込むタイミングではないでしょうか。
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