日銀の金融政策の修正で日米金利差は縮小し、円安にも歯止めがかかるかと思われましたが、米国の経済状況は良好ゆえしばらくは持ち合いか。米金融政策は利上げが続く景気抑制的ですが、先週発表された4?6月のGDPは換算年率2.4%増で、予想値2.0%からサプライズの勢いでした。
パウエル議長は「FOMCメンバーはもはやリセッションは予想していない」と発言し、更に、「インフレが信頼性をもって下がっているというデータを確認できれば、2%の目標を達成する前でも利上げを停止する」と発言しました。米国経済のダイナミズムを見せられました。
昨日の東京市場は一時長期金利が0.6%に乗せてまいりましたが、それでもその程度であり、1%に届くことも当面はないでしょう。昨年末の黒田前総裁のときの金融政策修正とは一転して強い相場展開が続きそうです。
東京市場は金融政策が金利の付く時代へと一歩を踏み出したわけですが、決算発表たけなわですので、あくまでも個別銘柄の内容を精査分析する時期です。
相変わらずイベントトレーダーは闊歩しておりますので、目先の一喜一憂する動きに惑わされず、決算短信だけでも読込み三期は遡り中身を深く精査してください。
主力株でも、「ニデック」が4月発表の2023年3月期の決算で、上り3ヶ月は営業益がマイナスで着地し目先の売り物から下値を這う展開が続きましたが、傍ら機関投資家の太い資金がその後動き順調な上値取りへと進んでおります。
再三申し上げておりますが、機関投資家は決算発表時のイベントトレーダーの目先売買を嫌い、あえて一歩遅れてのスタートは日常茶飯事であります。
従って、中身を吟味することが殊更重要です。個別の状況が分からなければお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。