米国市場は「エヌビディア」一強は変わらず、同銘柄がしっかりしていればNASDAQ市場も安泰といったところでしょうか、ダウの方は一昨日の「アメリカン航空」、昨日の「セールスフォース」の急落から、採用銘柄の少なさゆえ指数感応度が高くなります。
全般31日の個人消費支出(PCR)の発表を前に薄商いの中では特に影響が出やすいかと思われます。絶好調の「エヌビディア」がダウ採用銘柄に指定されると更に感応度は上がるかと存じます。
米国安を受けた昨日の東京市場は訳の分からないまとまった売り玉が朝から出ており、一時940円安まで急落しました。米国の長期金利が上がったからとか、日本の10年債利回りが1.1%に乗せたからなどの解説がありましたが解せないですね。
もともと米長期金利は高い状態が続いておりますし、日本の10年債利回りの1.1%台に乗せましたが、2年債の入札が無事終わると立会時間中に既に1.05%台まで下落しております。
どうも日経平均の仕組債に絡む売り買いであったようで、そのノックイン価格が3万8000円どころにあったらしく、この水準での攻防が見られたようです。いずれにしても最終日の1日前、つまり昨日で決まりは付いたと思われます。
日経平均仕組み債などあまり個人投資家は好んで利用していないと思われますが、薄商いで方向感のないときにたまたま遭遇したというところでしょうか、日経平均採用銘柄に商いは偏っておりましたが、結局値上がり銘柄の方が多い引けとなりました。
肌感覚からすると昨日の急落で整理は促進されたと思われ、値上がり銘柄が多いということは個別銘柄には資金が向かっていることが見受けられます。
さていつも悩むところかと存じますが、この急落時に赤札銘柄を狙うか、売りたたかれた安値を拾うか、材料、業績精査の上で前者であると思われます。
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