全世界が注目する「エヌビディア」の決算は現在この原稿を書いている時間帯には出ておりませんが、一社の決算に対する注目度としては異例ですね。相当高いコンセンサス下での発表ですが、足元で粗利率が70%というこれも異例の高収益企業、果たしてこのコンセンサスを越えられるのか…。
こんな手の出し辛い状況でも米国市場は主要三指数ともに新高値圏での推移であり、利下げが視野に入って来た環境と、元々持ち合わせている米国市場のダイナミズムかと存じます。
東京市場は米国、欧州で長期金利が下落を始めている状況下、逆に上昇して来ております。足元の10年債利回りは1%台に乗せ、日米金利差は3.4%に縮小しております。
財務省が20日、10年物価連動債の入札をしたところ、応札倍率は4.27倍と2013年以降最も高い倍率となりました。日本でも今後物価が上昇して行くという見方が広がりから物価連動債への需要が高まっているようで、各機関投資家も日本が本格的にデフレを脱して来ると想定しているものと思われます。
日本でも金利が上がると株式を取り巻く環境は悪くなるのではと思われますが、株式の益回りと比較するとまだまだ程遠い状況です。今期の業績を控えめに出した東京市場は、それでも株式益回り5.8%です。債券利回り0.98%では話にならない隔たりであります。
ただ金利の付かない世界、円安を目の敵とするマスメディア(財務省のポチ?(笑))の「11年ぶりの金利高!」との大げさな喧伝に正常な判断を見失いがちですが、内容は上記の通り語るに及びません。
デフレ脱却の大チャンス、今後も緩慢なインフレが続くことを考えれば、株式市場でインフレ対策は更に大チャンスであります。
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