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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

機関投資家出動には為替の安定が必須かと...。

  

一昨日の米国市場は4月の生産者物価指数(PPI)は予想以上の数値となりましたが、3月分が下方修正されインフレへの過渡な警戒感が後退し、更に消費者物価指数(CPI)、小売売上高ではより減速が鮮明になり、ダウ、NASDAQSP500が新高値に買い進まれリスクオンとなっております。

 

さて昨日の東京市場はNASDAQの高値更新を受けて、朝方から買い先行で、好決算にも幅広く買いが回り、日経平均でも450円高まで買われました。テクニカル的にも2575日線のデッドクロスが前日見えておりますので、ここでの大幅高はトレンド転換阻止にはグッドタイミングと市場関係者は皆思っておりました。

 

しかしながら、引けてみれば上昇をほとんど吐き出す水準まで戻り、どうして?との疑問に明確な回答を出してくれるアナリストもおりませんでしたが、しいて言えば結論は不安定な為替であると考えられます。

 

上場企業もここへ来て、介入も実施されるほどの為替の高ボラティティに、どうしても企業の今年度のガイダンスは、日本人の気質から普段からも控えめですが、益々控えめな発表となってしまいます。

 

「トヨタ自動車」の決算も素晴らしい最高益の先が控えめな数値であり、何時もの如く恐らく第一四半期の発表時には既に上方修正となると思われますが、ただ、そういう企業が多くなると当然日経平均EPSは減額しPERも上がってしまいます。

 

そこにアルゴリズム取引の闊歩では、荒い値動きを嫌うまともな機関投資家はどうしても決算発表が一通り済んでから、決算精査をして動くのは至極当然のことであると思われます。

 

同じ業種、同じ好決算でもこっちは上昇、そっちは下落がまかり通りますので、細かい需給があるのは予想できますが、終了した決算を全てテーブルの上に並べ、深く読み解き精査してから出動の機関投資家には筆者も同感であり、その行く先の銘柄を調査してまいります。

 

 

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