ハマスによるガザ地区での停戦案受け入れのニュースが流れ、これで流血の惨事が一部でも治まるかと淡い期待を抱きましたがこれをイスラエルが拒否、舌の根が乾かぬうちに再び空爆が始まりました。
イスラエル政府はラファへの侵攻を継続するとしており、相変わらずの不透明要因であり、大統領選を控えるバイデン大統領はイスラエルの地上侵攻に反対しておりますが先の読めない状況であります。
それでも原油価格は上昇するわけでもなく、予想に届かない米国の雇用統計の悪さが功を奏し、長期金利の下落からFRB高官からは利下げに対する前向きな発言まで出て来ております。
またこれは日本の財務省にとっても勿怪の幸いであり、為替介入の効果が単なる時間稼ぎではなく、少なくとも急激な為替変動は治まるものと思われ、胸を撫で下ろしているのではないでしょうか。
米国高を受けて昨日の東京市場も大幅高ですが、これから決算発表が本格化することから、先物主導の展開であり、「東京エレクトロン」「ファーストリテイリング」の2社で日経平均の半分以上を動かしている状況は何時か来た道のようです。
先週あるファンドマネジャーに取材しましたが、やはり為替の急変には神経を尖らせ、決算前の一か八かの仕込みはしにくいとしておりました。
しかし、現状為替の先行きは見えて来ましたし、決算発表も出てからでも全く遅くありません。「いい内容が出たらもう乗れないじゃない?」と思われるかもしれませんが、必ず押し目を入れますし、押し目が入らない品薄株などはやらないに越したことありません。
大丈夫です。各企業の決算発表後には、内容を精査した機関投資家の資金が動いてまいります。
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