注目の「エヌビディア」の決算は予想を超える内容で着地、新製品ブラックウェルへの移行に絡む懸念も杞憂であることを証明する好決算であり、日米ともに再び半導体銘柄が火を噴く相場となると思いきや、現状までの動きからは「エヌビディア」一強と言わざるを得ません。
もともと期初に控えめなガイダンスを出すケースがおおい日本企業ですが、今年は更に為替の乱高下というおまけがついておりますので一層その傾向が強いようで、最強「エヌビディア」の好決算も現状援軍とはなっておりません。
ミクロの決算ではつぎのIRが出て来る夏ぐらいまでは全体ではレンジの動きが予想されますが、内需系の企業では決算発表を終え24年3月期の好調を更に伸ばし、25年3月期も好調なガイダンスを発表した企業がたくさんあり、当然ピンポイントでそこが狙い目となります。
先日株を買う待機資金が米国で800兆円、日本でも90兆円積み上がっていると申し上げましたが、先週の動きは4月にニューマネーを貯えた国内機関投資家の動きが出始めているようです。
決算資料を精査し実利を稼ぐ企業の玉集めの動きも見受けられ、必ずしも今流行りのテーマに乗っていないものにも買いの手が出ていたようです。やはり大きい資金は一喜一憂せず少々先を見ながら動いております。
さて再びマクロ要因ですが、米国の経済指標、金融情勢も綱引きのように強弱入り乱れておりますが、各イベントが少ない中で31日に公表される米国の4月の個人消費支出(PCE)の発表が最重要イベントとなります。FRBが政策の方向性を決める上で重要視するインフレ指標で、利下げの確信度を見極められるか計るものと思われます。
それでも、こういう駆け引きを続けている間は個別銘柄の株高が続きます。どこかに不安要素を抱えているのが継続する上昇相場、不安の崖を登るのが株式相場です
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