米国市場では決算発表の進行でダウ、NASDAQ、S&P500がともに上値を追える展開となっております。マグニフィセント7と言われる7社はメタ・プラットフォーム、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットはともに予想を上回る内容で、テスラ、アップルがこちらは予想に届かず、エヌビディアはこれからという状況であります。
予想を上回る4社はともにAIに対する開発投資が桁違いであり、株価は先の成長が織り込む格好であり、現状でのEV販売減を織り込んだテスラでも巨額の開発投資の発表に市場は好感しております。
時価総額の違いはありますが、米国のメガテック企業の日本に対する投資の額を見てもその巨額さは成長に対する日本企業とは違う異次元の貪欲さを感じます。
ただ米国市場でも今週はマクロ要因の要である消費者物価指数(CPI)の発表が控えておりますので、上値を追うのは難しいかと思われます。
5月に入りISM(製造業、非製造業)景況指数、雇用統計、失業率、ミシガン大学消費者信頼感指数と報告される経済指標は強い数値はあるものの、景気減速を示す数字は明らかに多くなっております。
今週の生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)の発表は何時になく重要度を増しておるようです。
無論この環境ですから東京市場も方向感は出るわけもなく、好調な決算が報告される半導体銘柄でも上値取りには慎重な面も見受けられ、決算ラリーもそれまでの株価の織り込み具合を計る展開に、難しい見極めを迫られております。
当欄でも再三指摘しておりますが、アルゴ、イベントトレーダーが闊歩しており、すべて目先の商いです。決算と同時に1、2日で方向性が出なくても悲観することはありません。好業績、好環境は必ず株価に収斂されます。
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