カナダが75%、メキシコが83%、米国への輸出比率でありますが、だからこそこの3国には関税を0にする貿易協定(USMCA)が結ばれております。それが一方的に米国から高関税を課せられたのですからたまったものではありません。
トランプ氏は不法移民と合成麻薬に相当いら立っており、これが選挙公約にも重点的に掲げられており、決して両国からの貿易赤字が主因ではないように思います。従って、メキシコ大統領との会談に続き、カナダの首相とも会談し建設的な内容と伝わっております。
ここは隣国同士恐らく駆け引きが前提で、本気モードで関税をかけることもないと思われ、落としどころは既にトランプ氏の頭の中にはあるものと思われます。
ただ中国に対しては閣僚人事の顔ぶれを見ても、こちらは本気モード全開と思われ、関税率10%は単に始まったばかりと思われ、最初に掲げた60%まで同譲歩を引き出すか来年が注目であります。
米国市場は感謝祭から既にクリスマスモードに入って来ます。優秀なファンドマネジャーはほとんど仕事をしなくなり、シャカリキに動くファンドマネジャーは今年あまり成績が上がっていない人が中心と言われております。
当然年内に利益を上げようと考えますので、これはこれで面白い展開と思われ、東京市場でも中小型株の動く相場が続くものと思われます。
元々来年の巳年相場も悪くないと思っておりますが、トランプ氏の大統領就任式以降に何が最初に出て来るかわからないと懸念されております。しかしながら、トランプ氏の大好物はビジネスマンらしく株高です。
この大前提を外さず、年内は個別材料株の循環物色でよろしいかと存じます。
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