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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

中央銀行の週ですが、総論ではなく各論で攻めましょう。

 

米国市場は先々週雇用に関する指標から先週の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)と進み、物価に関しては予想以上に強めの通知が並びましたが、今回は鳥インフルエンザの影響による卵価格の急騰など、一時的要因が食品価格の上昇を後押ししたようです。

 

FRBが重視するPCE価格の算出に用いられる項目を見ると総じて抑制的であり、ヘッドラインが与えるほど強いインパクトはないようです。更に粘着性の高い住居費が伸び悩んで来ており、失業率も労働参加率の低下を伴い上昇しました。

 

直近の数値を並べると米国経済は好調であり、こんな状況で利下げを決めるのはやや不自然と思われますが、それでも市場予想は90%の確率で今回利下げありと読んでいるようです。

 

FRBの考えは金利の引き下げは、あくまでも長く続けた金融引き締めを修正する「政策金利の再調整」にすぎず、景気をふかしも冷ましもしない中立金利の水準へと慎重に戻しているだけということのようです。

 

米国経済はここへ来て労働生産性が再び伸びて来ており、これが更に高まれば賃金の上昇が物価高に直結しにくく、景気は強くても金融引き締めに即座に動かなくても済みます。先週末申し上げました通り、米国企業の稼ぐ力も凄さであると思われます。

 

今週は日米ともに中央銀行の週となりますが、先駆けてECB0.25ポイントの連続利下げ、カナダもトランプ関税の予防線なのか0.5ポイントとお幅利下げを実施しました。

 

日銀政策決定会合の前にFOMCですから、これを見てから植田総裁は動けるわけで、FRBが利下げしたら日銀の政策で今回は変更なしか、とも想定されております。利上げで物色された金融株などは少々冷や水を浴びせられるかもしれません。

 

総論はそんなところですが、申し上げている通り各論は中小型株の物色が元気印です。トレンド重視の押し目買いでまだまだ年内1回転OKです。

 

 

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