米国では、カンファレンスボードの消費者信頼感指数が予想を大幅に下回る数値であり、現状を示す数値も、先行きを示す数値もマイナスで報告され、消費に対する楽観的な見通しが後退しました。
市場では消費関連銘柄の売りが目立ちましたが、ここでも存在感を示したのが「エヌビディア」を中心としたハイテク銘柄であり、すかさず押し目買いからNASDAQが反発し結局テック銘柄が牽引し主要三指数はしっかり上昇しました。
米国市場はクリスマスイブの半日立ち合いから25日クリスマスは1日休みとなりますので、更に薄商いとなりますが、現状下値の心配はなさそうです。
東京市場も方向感はなく材料に資金が向かう展開は変わらず、昨日は経営統合を発表した「ホンダ」が1兆円を超える自社株買いが話題となり株価は上昇しましたが、それでも「ホンダ」にとって「日産」はお荷物ではとの懸念は晴れないようです。
市場全般では年内の税金還付狙いの売りは少なからず出ているようです。昨日申し上げました通り、信用が立っていれば8月の暴落で相当利益は吐き出しておりますので、現物のみの投資家の対策売りは下がっている銘柄ほど出てまいります。
それも最終日まで右往左往するとは思えませんので明日がいいところかと思われます。ここまでは決してお世辞にも全体相場に掉尾の一振があったとはいえませんが、再三指摘の通り個別には資金は向かっております。
個別の材料を精査し、トレンドを注視し押し目をコツコツ拾う作戦で、ここまで来たら年越しで構えていただきたいと存じます。年が変わって相場が急変するとは到底思われません。
本日は植田日銀総裁が経団連審議委員会で講演します。先日の会見では春闘迄確認したいと申しておりましたが、すると利上げは3月?いや出来ないか?…。従来通り慎重姿勢でしょうが何かヒントが出るか注目です。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。