米国では注目の雇用統計は22万7000人増と、ハリケーンと大規模ストライキの影響で急減速した前月から回復を見せたものの、失業率は上昇し賃金の伸びは予想を上回り、またまた微妙な数値が報告されました。
非農業部門雇用者数の3カ月平均は17万3000人と今年に入って続いていた堅調なペースからは鈍化しており、FRBが労働市場について概ね減少傾向と判断する内容と殆ど一致しております。
12月FOMCを前に利下げに対する可能性は五分五分と見られており、アナリストの意見もこの数字の通り決め手に欠ける状況であり、物価などインフレ統計を見に行くものと思われます。
迷いがあるものの米国市場の主要三指数は堅調であり、小型株のラッセル2000も高値圏で推移しております。米国では足元の業績とともにアメリカファーストのトランプ次期大統領への期待値は高いと読んでおります。
さて中銀週を前に今週は消費者物価指数の発表を控えますので、先週の雇用に関する指標がまだら模様だったことから、幾分手掛かりが増えるかと思われます。
さて新高値圏で推移する米国市場を横目に、全体感では年内は4万円トライが順当なところかと思われますが、個別銘柄には明らかに物色資金は向かっております。先週土曜日の日経新聞で「東証グロースに海外マネー流入」との記事が載っておりました。
弊社でもここのところ外人投資家の売買動向の東証グロース市場での連日の買い越しをチェックしておりましたが、11月の買い越し額は2022年市場再編以降最大となったようです。
海外マネーが日本の新興企業の買いを入れ始めたことは、停滞していたグロース市場の転機になるかと思われ、年末の中小型株物色が益々楽しみになってまいりました。
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