米国市場はマクロ指標も一巡し、一時148円台半ばまで進んだ円安も既に方向感を失いどちらにも傾き辛い状況で、決算発表も終わり新たな材料も乏しく短期間での株価上昇で利益確定が出やすい時間帯かと思われます。
ムーディーズによる米国債の格下げが材料視されるかもしれませんが、既に数度のトリプル安でかなりの部分を織り込んでおりますので、多少のドル安円高に傾いたとしても長期的な材料とはならないかと思われます。
株価刺激材料が乏しい時間帯を迎える米国市場を横目に、東京市場でも決算発表が一巡し、今回の理外に理と呼べるであろう早々な戻り相場に乗り遅れていある国内資金が、如何に参戦して来るかが注目点でしょう。
専門家諸氏の相場見通しでは、そのほとんどが戻り一杯との意見が多いようです。日経平均においては筆者もそう思いますが、ほとんどの個人投資家は個別銘柄を物色しておりますので、木を見る相場でよろしいかと存じます。
決算発表と同時に株主還元を発表する企業は非常に多く、全体相場が調整モードでも好決算プラス株主還元、テーマを兼ねそろえる銘柄には資金が向かいます。
決算と同時に多少もたもたすると材料出尽くしから売られるケースがありますが、総じてその後の押し目買いが奏功するケースが多いので短絡的な判断は禁物です。アルゴリズム取引も結構な頻度で動きますので、腹を据えた判断をお願いいたします。
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