今週(2025年5月12日?16日)の日本株式市場は、堅調な展開が予想されています。日経平均株価の予想レンジは、3万7000円から3万8000円と見込まれていますが、これは米中高官協議の進展や、主要企業の決算発表を受けた株価の見直しが期待されているためです
特に注目されているのは米中高官協議の行方ですが、トランプ大統領が「極めて友好的なものになる」との見方を示しており、貿易摩擦の緩和への期待が高まっています 。また、米英の貿易合意が他国との協議に波及する可能性もあり、これが株価の上昇要因となると見られています。
国内では、ソフトバンクグループやメガバンクなど、注目度の高い企業の決算発表を中心に千数百社が控えています。これらの企業の業績次第では、投資家の買い意欲が高まり、相場の上昇を後押しする可能性があります 。
多くの企業が米国の関税政策など外部環境の不確実性から、保守的な見通しを示しています。日本企業は期初に保守的なガイダンスを出す傾向がありますが、今後の市況によっては上方修正される可能性も十分あり、その傾向は既に正直な市場は早々に織り込んで来るものと思われます。
ただし、米中協議の結果が期待外れに終わる場合や、米国の経済指標(消費者物価指数や小売売上高など)の結果次第では、相場が調整局面に入る可能性もあります。そのため、来週の市場動向を注視する必要があります。
全体として、2025年5月第2週の日本企業の決算は、慎重な見通しが多いものの、防衛やエネルギー、通信など特定の分野では好調な業績や上方修正が見られました。ただ、決算内容はヘッドラインだけでの短絡的判断は禁物です。分かりにくいものもありますので、中身を十分精査する眼が必要です。
日経平均ベースでも3万8000円の節目を試す展開が期待されますが、外部要因による変動リスクも考慮しながら個別好決算銘柄に挑んでまいります。
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