未公開株詐欺が急増しており、当社にも多くのご相談があります。未公開株とは、証券取引所に上場されておらず、相対で取引される株式のことです。
未公開株詐欺の典型的な勧誘は「この企業は株式上場を計画しており、いま株を買っておけば上場後に大幅な値上がり益を手にできる」というもので、購入代金を振り込むと業者と連絡が取れなくなり、また上場予定も全くないと云うもの。
実際に未公開株を販売できるのは、証券会社か株式を発行する企業だけです。証券会社の場合は、日本証券業協会が運営する未公開株取引市場「グリーンシート」の登録銘柄に限定されており、また発行企業の場合は関係者以外への株式譲渡は実質認められていないのが現実です。
ところが、最近は摘発を逃れるため、自社株を売る『株式公開準備室』を名乗って販売するような手口も多くなっております。
そのやり方は、未上場A社の公開準備室を名乗り、例えば「当社はIT関連の企業で上場間近」などとして、株主を募集するパンフレットを見込み客に大量に発送します。
すると、今度は全く別の会社を装ったB社が「A社株をお持ちなら当社が高値で買います」と、また「株数が多いほどより高く買い取ります」などとダイレクトメールや電話で勧誘してきます。この時点で、「A社は有望で上場前でも高値で買い取ってもらえる」と、思い込んでしまいA社を購入してB社に買い取りを依頼すると、買い取りを拒否したり、連絡が取れなくなってしまうというものです。
こういう輩は、振り込め詐欺グループとの接点も指摘されており、違法行為の可能性が高いので十分にご注意下さい。
明日も引き続き「未公開株詐欺」についてお話しを致しますので、ぜひご覧下さい。
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