株式市場の相場格言に「ヘビは足がなくても木に登る」という教えがあります。「株価は確たる根拠がなくても上がるときは上げる」という意味です。
戻り相場と云っても色々なパターンがあり、市場に好材料がでた訳でもないのにスルスルと株価全体が大幅に上昇してしまうのもその一つです。
俗に云う○○ショックなどで、“これでもか、これでもか”と売り叩かれた後などは、市場全体に売りものが枯れた状態となります。そんなところへ、僅かでも買いものが入ってくると、真空地帯を駆け上がるように株価はスーッと上昇します。
株式市場が上昇トレンドに入ると投資家の心理は今までとは急転するものです。悲観一色だったニュースも金融状況の改善や企業の業績がアップといった前向きな記事が多くなり、世の中が一転パッと明るくなります。
こうなるとシメタもので鼻が利く投資家の先行投資につられて、買いが買いを呼ぶ株高連鎖が起こり、株が引っ張る形で日本全体が一気に明るくなっていきます。
今回も欧州の信用不安から特に低位株は、大量のカラ売りを飲み込んでおり、これまで安心しきって売っていた売り方が、数年ぶりの仕手株相場に慌てる状況も予想されます。
年末にかけて、“大出世株探し”が楽しみな株式市場となりそうです。
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