ここに、某経済誌にあった欧州財政危機解決への寓話を紹介します。
ドイツ人観光客がギリシャのホテルに宿泊しようとして、フロントで「部屋を見せて」と頼んで100ユーロをデポジットしました。
ドイツ人が部屋を見ている間に、ホテルのオーナーはその100ユーロを持って肉屋に行き、先週買った肉の料金100ユーロを返済しました。肉屋はその100ユーロを持って農家に行き、先週買ったブタ代100ユーロを返済しました。
農家の主人はその100ユーロを持って娼婦の所に行き、先週の代金100ユーロを返済しました。娼婦はその100ユーロを持って例のホテルに行き、先週の宿泊代100ユーロを返済しました。
そこに部屋を見終わったドイツ人が戻ってきて「気に入らないので、やめます」と云って、デポジットした100ユーロを返してもらい、その場を去りました。
ドイツ人観光客は1ユーロも使いませんでしたが、全員の借金がチャラになったのです。まさか主要国中央銀行の流動性供給がこういうシナリオではないのかと、感じてしまうのは筆者だけでしょうか。
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