投資の判断に役立つ統計的思考法「ベイズ推定」をご存知ですか?!
最も有名なベイズ推定の問題として「モンティ・ホール問題」があります。
3つの扉のうち1つだけに商品が入っていて、回答者はそれを当てれば商品がもらえるというクイズです。
仮にこの扉をA、B、Cとします。
回答者がAを選んだところ、正解を知っている司会者がB、Cのうち、Cを開けてこの中には何も入っていないことを示してくれました。
そして、このあと回答者は「もう1回だけ扉を選び直しても良い」とします。さて、このままAを選ぶのか、Bに変えるのか、どちらが当たる確立が高いかという問題です。
この判断には、事前確率と事後確率を知っておく必要があります。
事前確率においてAに商品が入っている確率は3分の1で、選んでないB、Cに入っている確率も3分の1ずつです。
しかし、司会者がCを開けた時点で、選んでいない扉の選択肢は2つから1つに絞られ、事後確率が変わるのです。Aの3分に1は変わりませんが、選んでいない扉の選択肢は2つから1つに絞られたので、Bが当たりとなる確立は3分の2となります。ですので、扉を選び直したほうが当たる確立は高いのです。分かりましたか?
この統計的思考法は株式投資にも大いに役立ちます。
投資における事後確率とは、サプライズのニュースや決算発表があったりしたときですが、当社では、常時新しい情報が入ってくるため、常にリスクの計量について修正を加えながら、基礎的な統計を行っております。
株式投資でも状況が変われば、確率は変わります。最初の選択(Aを選んだときのよう)に固辞することなく、リスクを再度見極めることが不可欠で、「損切りも時に必要なら行い」また、「買値にこだわり過ぎないこと」なども株式投資には重要です。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!