米国の年末商戦の動向は世界景気の行方を占う上でも極めて重要です。新興国や欧州が減速する中、米国が数少ない世界の景気の成長エンジンになっているからです。
個人消費は米国内総生産(GDP)の約7割を占め、流通業の雇用者数は全体の3割に達しています。足元ではガソリン安、低金利、株高の3つの追い風が吹き、堅調消費を支えそうです。
クルマ社会の米国ではガソリン安は消費者心理の改善に直結し、異例の低金利もローンによる消費を刺激します。
史上最高値圏が続く株式市場の堅調さも、心理改善と資産効果の両面で消費を刺激します。
好条件が揃う中で、あえて不安材料を上げるなら「天候」だけです。
昨年は歴史的な寒波で年間商戦が失速してしまった経緯があります。今年も11月下旬に異例の降雪に見舞われました。
ネット消費の拡大で影響は軽くなっているとはいえ、悪天候が思わぬ景気悪化を招くこともあります。まあ、お天気は神様任せで、我々は2015年に向けた投資を考えたいですね。
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