本日、令和3年相場も大納会を迎えます。
年間通して欧米諸国は株価好調で推移いたしました。米国に限らず英国、ドイツ、フランスなど欧州諸国も、更にはインド辺りも20%を超える上昇であり、数%の上昇に留まったのは、先進国では日本と、不動産バブルが気がかりな中国ぐらいです。
新型コロナウィルスの感染再拡大は治まらず、その中では後半優等生であり、またいろいろ意見はありましたがオリンピックも無事行った日本ですが、結局政治が東京市場の頭を押さえてしまったかと思われます。
一昨年からスタートした菅政権は新型コロナウィルスの感染拡大を見誤り、政策も後手後手となってしまい、ITソリューションの遅れから、せっかくの補正予算も使い残しが起こり、欧米のような迅速な対応ができず、結局経済再開が世界に周回遅れとなってしまいました。
政権を引き継いだ岸田内閣も現状までは今一つ発信力に欠ける面があり、現在のところでは外人投資家は一通りポジション調整の売りを出し切ったところではないでしょうか。勿論、外人投資家が本気で日本を見切ったらこんなものでは済みませんので、就任後3カ月経過した聞き上手である岸田総理の、次の本気の一手への期待と不安の交錯する時間帯に入ったかと存じます。
ただ、低支持率で始まった岸田内閣の支持率は、直近上昇して来ております。以前当欄では、歴代内閣がスタートダッシュで高支持率で始まるも、菅内閣も然りですが早晩失速するケースが多いゆえ、低支持率スタートの岸田内閣は意外と時間とともに支持率上昇があるのではと申し上げましたが、現在当てはまっております。
この年の瀬にごたごたと数字は並べませんが、希望的観測も含めこの岸田内閣支持率右肩上りの姿が令和4年の東京市場に当てはまってくるものと思われます。
さて、今年の立ち合いも本日までですが、拙い文章の当欄に今年もお付き合いいただき誠にありがとうございます。これから迎える令和4年が皆様方にとって素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
皆様、よいお年をお迎えください。
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