米国でのサプライチェーンの目詰まりも、明らかに改善の兆しが見られます。西海岸ロサンゼルス・ロングビーチ港でのコンテナ船の滞留も一時の110隻から現状50隻ほどに減少し、物資が市中に回るようになってきているようです。
代表的な家電量販店ベストバイでは直近品不足から空の棚が目立っていましたが、売り切れ商品がある一方、数十台のテレビが箱ごと積まれていたり、商品によっては在庫不足は緩和されつつあるようです。
また一時大きく問題視された原油を筆頭にした、コモディティ価格の上昇も急速に修正されつつあり、車社会の米国で家計を直撃したガソリン高も足元で落ち着きを見せており、米国において残るは労働市場改善かと存じます。
これは手厚い給付金のおかげもあり、もう少々時間がかかるかと思われますが米国の株式市場を見る限り、あまり問題視していないようです。この雇用市場も含めて、現状の米国市場はテーパリングの終了と、2回程度の利上げは織り込んでいるようにも見えます。
懸念材料はその都度飛び出しては来るものの、まさに「不安の崖をよじ登る」相場となっております。
傍ら、東京市場は個人投資家の税金対策売りは小型株の下げを演出しておりますが、テクニカル的にも今年何回か経験している東証マザーズの1000ポイント割れの攻防、今週一杯で処理は終え、再び1200ポイントに向けて始動して来るものと思われます。
筆者も好きなテクニカルアナリスト、インベストラストの福永氏も昨日のテレビで先行する東証マザーズの底入れが近いとの趣旨から、この市場の反発が全体相場を先行すると申しておりました。
再三申し上げておりますが日経平均の派手な上昇はなくとも、売り一巡から個別銘柄に資金が集まり、現状の乱高下の域を抜けてく相場展開も有りと思われます。
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