昨日の東京市場は日経平均、TOPIXに関しては先週の木曜日に匹敵する上昇となり、テクニカル的にも辛うじて三角持ち合いを維持した格好となりましたが、東証マザーズ指数はザラ場安値を更新し、JASDAQに至っては引けでも安値を更新する有様でした。
未だ新興市場にはアゲンストの風は治まっていない状況かと思われがちですが、IPOも本日から金曜日までで概ね終了いたします。IPO 資金手当ての売りも既に一巡しているものと見てよろしいのではないでしょうか。
かたや米国ですが、バイデン大統領が推し進める大規模歳出法案「ビルト・バック・ベター」に対して、お膝元の民主党マンチン上院議員から反対意見が出たことから成立に黄色信号が点滅し、相場の波乱要因になりましたが、恐らくこれも規模を多少減額して折り合いをつけるものと思われます。
また流行のオミクロン株の感染拡大で世界経済フォーラムが来月スイスで開催される予定でしたが、2年連続での延期となり不確実性が続いていることが象徴されました。
この謎のオミクロン株については年末商戦を前に楽観、悲観、悲喜交々であり、分からないことが多すぎます。ファイザー製薬、モデルナ、各CEOはブースター接種がかなり有効であることは伝えておりますが、現状がどの程度深刻なのかはあまりはっきりしません。
いち早く感染が拡大した英国、ロックダウンに進んだオランダなどは急上昇した日々の感染率が現状では下がってきており、重症化率に至ってはデルタ株の比ではないことは伝えられた通りであります。
更に、注目すべきは発展途上国での感染拡大で、本来であればその医療体制の脆弱さから死者数が増加してもおかしくありませんが、最初にオミクロン株が南アフリカで発見されて以来その数は増えておりません。
この辺りは大きなヒントか?感染阻止の姿勢には変わりありませんが、もしかすると既にインフルエンザレベルに後退しているのか、とも思われます。
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