米国市場では三指数とも堅調ですが、特にS&P500の強さは目立ちますね、今回のオミクロン株の波乱でも100日線を一切切らずに新高値を更新しており、波乱で押してもすかさず買われる、まさしく不安の崖をよじ登る相場展開であります。
内訳でも小売り関連のデータに予想以上の数値が出るものが多く、経済回復からGDPの7割を占める個人消費の堅調さが窺え、更にフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が過去最高を更新しており、オミクロン株の感染者が20万人を超えている国とは思えないほどの強調展開であります。
株式市場で需給に勝る材料はなし、需給の転換点が潮目の変化点か。昨日申し上げました通り東京市場も大分あく抜け感が出てまいりました。昨日は米国市場連騰を受け日経平均は高く始まり、何時もは何処かで垂れる場面が出るのですが、終始プラス圏で推移し12月の高値で引けてまいりました。
牽引するのは米国を映して、「東京エレク」を中心とした半導体、特に値嵩株です。なかなか個人投資家には手が出しづらい値段のものばかりでありますが、12月という特殊月であることから、手が出ないからこそ余計に良く上がるのかと思われます。
昨日まで税金対策売り、IPO資金手当て売りと災難続きのであった東証マザーズを中心とした小型株市場も、日経平均には見劣りしますが、一番底、二番底を確認してきたようであります。
さて、東京市場の立ち合いも今日明日ですが、御用納めが昨日までですので、株式市場も同じで良いと思うのですが、視点を変えると需給の改善に目途が立った本日から、来年を見据えた資金が動くのも例年のことです。
十把一絡げ、良いも悪いも売られた小型株の中から、1月は大きく化ける銘柄が出て来るのもいつものことです。米国も日本も年末の還付狙いの税金対策売りは同じで、1000憶円そこそこで推移していた東証マザーズの売買代金ですが12月は2000億円を上回る日も多く、1月を見据え、個人の対策売りを静かに仕込んだ資金がいるのも明らかです。
さあ、あと2日間注目です。
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