先週の東京市場は担保に絡む売りが出る一方、個人投資家の逆張りの実需買いが観測され、昨年3月の暴落シーンとそっくりな展開となりつつあるようです。
昨年3月は新型コロナウィルスという物が何なのか、情報の少なさもあり対応の仕方も未熟で、ダイヤモンドプリンセス号を寄港させて明らかな対応ミスを犯したことから、結果的に第一波の感染拡大を招いてしまいました。
その時の、昨年3月の底入れから7月までの日経平均の上昇で、外人投資家は毎月売り越しましたが3月だけで2兆円強、逆に個人投資家は担保などの問題を乗り越え、3月だけで1兆円の買い越しとなっております。
外人投資家と個人投資家の売買比率を考慮し、更にあの状況を考慮すれば決して少ない額ではなく、暴落後の第一波の上昇で逃げる外人投資家を尻目に個人投資家が利益を上げる小気味よい展開であったことは記憶に新しいところであります。
さて、昨年3月の騰落レシオは未知のウィルスのおかげで、異常値といえる40ポイント台までありましたが、今回は既に新型コロナウィルスとはいい意味でも悪い意味でも、2年近くの付き合いであります。
今週にはデータが揃うと思われますが、オミクロン株といえども重症化リスク等を考えると、ワクチン接種率は既に世界一位、南アフリカとの直行便もない日本では、さほど恐れることはないと思われます。
ただ、今週は年内最後のメガSQの週なので、現状のヘッジファンドの暗躍ぶりを見ると未だ荒れそうな状況も考えられますが、既に騰落レシオ60ポイント台で大底形成と見るのが妥当であると存じます。
担保の問題も強烈に絡んだことから株価の方は萎縮気味で推移しましたが、ここでも賢い個人投資家は出動していることは昨年同様勇気付けられる事象であります。やはり先週も申し上げました通り買い目線で臨みたいところであります。
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